イタリアのレストランはサービスがとってもゆっくりしています。
営業時間、ランチ12:00-15:00 ディナー19:00-23:00が一般的です。
お昼ご飯、レストランに入ると1時間半は見ておかなくては厳しい。

 日中、美術鑑賞やショッピングにしっかり時間を取りたい場合は、バールで昼食サービスも行っているところがオススメです。サービスが早く、日替わりメニューで美味しい所が増えてきました。
 イタリアはかつて14:00ごろ終業で午後はフリーというオフィスやお昼休憩が2時間あり、自宅まで帰ってお昼をとる方も多かったのですが今では日本のようにお昼休憩は1時間ほどとなり、オフィスで働く人達は職場近くのレストランやバールで昼食を済まさねばならなくなりました。
バールの昼食営業が充実してきているのはそんな、ちょっと悲しいイタリア仕事事情もあります。

食事のスタイル

安価なランチメニューを提供するレストランでも、よく見るとコペルト(席料ここにテーブルに用意されるパン代も含まれます)が別だったりします。
(中国人経営の和食、中華レスタランは日本同様コペルトはありません。)

飲み物(水も有料です)
アンティパスト(前菜季節のちょっと手の込んだ野菜料理、生ハム、やサラミ、チーズ、魚介の冷製料理など基本冷たい料理)

プリモ(イタリアでズッパと呼ばれるスープやポタージュもこのカテゴリーです。エレガントで高級なお店ほどワンポーションが少なく、大衆的な老舗レストランは量が多い傾向があります。トルテッリやラビオリなどの詰め物パスタは量が少ない傾向があります。

セコンド(メインディッシュの肉や魚、最近ヴェジタリアンの方が増え、このカテゴリーにヴェジタリアンの為の料理が加わっているお店もあります)

コントルノ(メインディッシュの付け合わせの加熱野菜、サラダがここに書かれている場合もあれば、アンティパストに書かれている場合もあります。野菜と言ってもトスカーナのコントルノの定番の一つは白インゲン豆をじっくり茹でたもので茹で野菜も量が多いので二人でシェアするぐらいで丁度のような気がします。)

ドルチェ(デザート、日本ではこの時一緒にコーヒーや紅茶をいただきますが、イタリアではデザートの後となります。どうしても一緒に欲しい場合はデザートと一緒に持って着れもらうように注文しましょう。日本と違って、デザート用の小さなフォークがない事も多く小さめのスプーンが添えられている場合もあります。
 

食後の飲み物
カッフェ(エスプレッソコーヒー)、食後のリキュール類(アマーロ、グラッパ、リモンチェッロなど
食後にお腹が膨れるカップッチーノを注文することは料理に満足しなかったと暗にアピールする行為だそうで避けてください。
カッフェ・ルンゴは少し長出しして濃度が薄い
カッフェ・マッキャート(牛乳の泡が少し入って刺激を緩めたもの)
デカフェ(カフェインレス)
カッフェ・オルツォ(麦茶のエスプレッソのようなもの)
夕食後でカフェインを避けたい方はデカフェとオルツォがおすすめです。

 アンティパスト又はプリモからが一般的ですが、コース全て注文する必要はありません。
ただ、セコンドを食べた後プリモに戻るというのは一般的によくない感じになります。